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絵本作家のかこさとし(加古里子)さんが2日に亡くなりました。92歳、テレビで見る限り随分痩せられていたようです。

かこさとしさんといえばやはり代表作は「からすのパンやさん」や「だるまちゃん」シリーズでしょうか。僕はリアルタイムでは読んでいませんが、いつの時代にも子どもたちには大人気のシリーズです。

小さい頃からの愛読書にかこさんの「地球」と「宇宙」という科学絵本があります。公式サイトによると初版は地球が75年、宇宙は78年とのこと。幾つのときだったか、またどういう経緯で貰ったのかは全く覚えていないのですが、この2冊はずっと読み続けていて、何度も引っ越した末に何処かへ行ってしまっても事ある毎に買っていつも手元においてあります。

絵柄はかこさんらしい柔らかな線で描かれていますが、からすやだるまちゃんとは大きく違い驚くほど綿密に書き込まれています。「地球」では、地面を横に切り取った断面図が最初は田舎の山々から始まり、だんだん都市の断面の説明に続いていきます。目には見えない世界の裏側を覗いているような気がしてドキドキしながらページを繰っていった記憶があります。

また「宇宙」では小さな虫のサイズ比較から始まり、世界中の建物のサイズ比較、山や雲のサイズ比較、最終的に星々と宇宙空間の比較にまで広がっていきます。イームスのPowers of Tenも大好きなんですが正にあんな感じです。

この2冊のおかげで想像や空想の世界を思い描き、それをカタチにしていくということの楽しさを知ったのかもしれません。

大人になっても未だに読み続けられるこんな本に出会えたことは本当に幸せです。いつまでも大切にしておきたい宝物です。ご冥福をお祈りします。

広告制作ディレクター & サウンドデザイナー。広告制作の傍ら、Ko ASHIDA・rudimentary echo・sizk名義などで楽曲制作・インタラクティブメディア制作を行っています。とにかくなんでも「つくる」のが大好き。音楽・料理・DIYなど思いついたものをどんどん作ってます。



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