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この週末に3年ぶりにディズニーランドに行ってきました。目的はスターツアーズの搭乗。実は3年前にも勇んで行ったんですが、ちょうど改装中ということで残念ながら乗ることができなかったのです。スッキリと晴れた上にちょうど開園35周年のイベント中ということで大変な賑わいでした。


改装中の事実を受け止められず落胆する3年前

ということで改めてのスターツアーズ参加です。皆さんよくご存知かと思うので内容は割愛しますが、スターツアーズ社の宇宙船に乗ってスターウォーズの世界に旅行に出かけるというテイのアトラクションですね。パビリオンの入口をくぐったその瞬間から正にスターウォーズの世界の演出が始まっています。この演出がとても素晴らしい。

ディズニーランドの各パビリオンはほとんどどの会場も入園者の長蛇の列ができて、実際のイベント参加までに数十分は待たねければいけないのが現実。長いものなら100分、120分待ちなんてのもザラのようです。比較的待ち時間の短い「カリブの海賊」でも30分待ちだったんですが、その間ただただ列を進んでいくだけなんですね。古いパビリオンであればそれが現実です。

スターツアーズ自体は企画が新しいものということもあるのでしょう、その待ち時間自体を逆手に取った演出を施すことで、じわじわと世界観を作るようになっています。ただ単に無駄な待ち時間を浪費するのではなく搭乗までに気持ちを高めていく演出になってるんですね。

スターウォーズのファンであればニヤリとする仕掛けがあちこちにあります。通路の隙間やモニタに時折映る内容など細かい箇所も見逃せない憎い小ネタのオンパレード。搭乗通路を進む人々を写した影が映るモニターなんて「とんでもないもの」が横切ったりしてます。これは何度も見て見付けてみたくなりますね。

中でも秀逸なのが登場直前のアラート映像。シートベルトをしっかり締めるようにとか説明するアレです。この映像自体が必要以上にしっかり作り込まれており、まさしく映画に出てくる連中が登場して説明が進んでいきます。「手荷物はシートの下に」という説明に思わずイウォークのぬいぐるみをしまってしまう男性やら、「立ち上がらず小さな子からは目を離さず」という説明では、ジェダイ風の子供が思わず写真を撮ってしまい驚いてる乗客なんかが映し出されてるわけです。

実際のスターツアーズ本編は4〜5分の短いもので思いのほか物足りないのも事実ですが、そこに至るまでの盛り上げ方が秀逸で待ち時間自体を重荷に感じず、また何度も乗ってみたいと思わせる演出に現代エンタテイメントのものづくりを観て流石と思わされる体験でした。

広告制作ディレクター & サウンドデザイナー。広告制作の傍ら、Ko ASHIDA・rudimentary echo・sizk名義などで楽曲制作・インタラクティブメディア制作を行っています。とにかくなんでも「つくる」のが大好き。音楽・料理・DIYなど思いついたものをどんどん作ってます。



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