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7月末に発売されたバンダイスター・ウォーズシリーズのビークルモデル「Death Star II」の素組制作レビューをお届け。

ビークルモデル013「Death Star II」の制作レビュー

スター・ウォーズシリーズの格安キットシリーズ「ビークルモデル」から突然デス・スターが発売されると聞いたのはいつのことだったか。このシリーズではこれまでミレニアム・ファルコンやXウィングなど、歴代スター・ウォーズの「ビークル」に焦点を当てたキットが多数発売されており、僅か500円程度でありながら部品数は少なく、かつとんでもない精工度を誇る、まさに「バンダイ驚異のメカニズム」を体現するシリーズなのであります。

箱絵は通常のビークルモデルシリーズのものと同じ装丁です。ただしサイズが約2倍、星一個作るわけですから仕方ありません。そもそもこれをビークルと呼んでいいものか首を傾げます。

おなじみのスタンド用黒ランナーを含め、ランナーは計3枚。いつも付属しているデカールは流石に今回はありません。スタンド用パーツを除き、部品点数は20点。想像通りです、というか想像よりちょっと多いか。早速切り出してパチパチしていきましょう。

デス・スターは全くの球状でしたが、エピソードVIに登場するデス・スターIIは建設途中ということもあり半分しか出来上がっていません。そのためキットも半分が球状、残り半分は階段状のパーツで出来上がっています。その内側を再現するパーツをちまちまと組み込んでいきますが、相変わらずのバンダイクオリティ。どうハマるのか分からないパーツを指示通り組んでいくと異常なまでに立体感・奥行き感が再現されていきます。

CGをベースにした設計が基本になったからでしょうか、ここ最近のパーツ分割ってほんと人間の限界を超えてるんじゃないかと感じます。どうしてこういう分割になってるのか組み上がるまで分からないんだけど、形になるとなるほどと感心してしまうんだよな。

一部球状の外装パネルの切り出しにはちょっとだけ気を使いましょう。というのも外装パネルは球状になっていることもあり、ランナーとの接続部分が直角になっていません。またパネル面ということもありパーツ形状が薄いため、ニッパーでパチパチ大胆に切っていくと外装パネルに傷やエグレが発生しやすいと思います。大まかにニッパーで切り出した上で、少しずつ切り詰め、最終的にデザインナイフとヤスリで仕上げたほうが安全です。

ということでパチ組完成。開始から約30分、あっという間ですね。手のひらに乗せるとこんな感じ、実寸直径で約6センチ。

裏側から見るとものすごいディティールの深さが解ります。

スタンドに設置して遠景より。上部下部共に後ろ側の密度がすごいですね。パネル面に若干の隙間が空くので塗装前に埋めておきたい感じではありますが、パテで埋めるのは他のモールドを埋めてしまう可能性が高いので瞬間接着剤でちゃちゃっとやるのがよさそうです。

やはり裏の下側から見ると密度を感じます。中央部にはメインフレームの基部が上下に走っているのがよく解ります。

簡単な汚し塗装だけで済ませても十分に楽しめるものになるでしょうね。最終的にココ最近トライしている水性アクリルでの簡単塗装と汚し処理で仕上げたいと思います。完成版はまた後日紹介したいと思います。

それにしてもこのビークルシリーズ。相変わらず制作スタッフの意地というかある種病的なまでのこだわりが詰まったシリーズです。デス・スターの企画も勢いというかノリで提案して突っ走って楽しみながら進めたんだろうな。そもそも全長160km、もう1/2,700,000って意味がわかりません。

1,000円もしない簡単キットでここまで楽しめるのも幸せな時代になったものです。従来のスター・ウォーズファンにも十二分に訴求力のある、ある意味ではアート作品的なキットではないかと思います。

一家に一台、いやあなたのデスクに一台デス・スター、如何です?

広告制作ディレクター & サウンドデザイナー。広告制作の傍ら、Ko ASHIDA・rudimentary echo・sizk名義などで楽曲制作・インタラクティブメディア制作を行っています。とにかくなんでも「つくる」のが大好き。音楽・料理・DIYなど思いついたものをどんどん作ってます。



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