子どもの夏休みの自由研究も兼ねて、御徒町2k540の「染めこうば にじゆら」さんの手ぬぐい染めワークショップに参加してきました。想像を遥かに超える体験です。
個人的に手ぬぐいが大好きで、ことあるごとににじゆらさんにはよく伺っていました。結婚式のご祝儀袋の代わりに毎回手ぬぐいでくるむようにしたりしています。以前から店長に体験ワークショップを開催していることは聞いていました。今回たまたまタイミングも合い、子どもの夏の自由研究も兼ねてワークショップにお邪魔してきました。
2k540 AKI-OKA ARTISANは秋葉原と御徒町の間、JR山手線のガード下に位置する、ものづくりをテーマとしたアトリエ+ショップ群。カラフルな手ぬぐいを取り扱う大阪の「にじゆら」さんの東京店もこの一角にあります。店内にも小さいながら実際の作業を行える作業場があります。
にじゆらで取り扱われる手ぬぐいは「注染(ちゅうせん)」と呼ばれる多色刷りの技法で染められた伝統的なもの。まずは実際の「版」を見ながら注染の技法の解説から。色別の版を多数使うのではなく、一枚の版を使って一気に染めていくのが注染。課題のためのメモを取るつもりが圧倒されて固まる娘。
糊を使って染めたい色別に区分けの土手を作っていきます。この土手を染料が越えてしまうと色が一気に混ざり合ってしまうので焦らず丁寧に。
区分けされた土手別に好みの染料を流し入れ、作業机の下に設置された減圧コンプレッサーで染料を吸い込みます。この方法で何枚にも重ねられた木綿布に同じ色が一度に染められていく方法です。
染料を乗せ終わりました。土手で分けられた部分も時間がたつにつれてじわじわと染料が混ざり合い、なんとも云えない淡い滲みが生じているはず。まだどんな感じになっているかは想像できません。
版全体に色止めの定着剤を流し入れていきます。これをしないと水洗いしたときに染料が流れ出てしまいます。
版が出来上がりました。たまたま来店されてた本社の社長さんと記念撮影。まだ全体に糊が乗っているので本人的にはよくわかっていないようですが、ひと仕事終えて満足げ。
帰宅してからお風呂場にこもって糊を落としていきます。もともとの土色の糊が落ち全体に染料の鮮やかな色が立ち上がってきます。ワクワクの瞬間!!
西日が陰ってきたので日焼けもせずに乾かせるでしょう。明日朝が楽しみです。
色を染めたくない部分(白の生地そのまま)に染まらないように最初に版に糊付けをする部分は事前に準備がされており、実際に体験するのは色分けの糊付けと染料をつかっての染めの部分になりますが、約一時間のワークショップは想像以上にクリエイティビティを刺激される一時間でした。大人が体験してもものすごく楽しいと思います。版違いでなんども体験されている方も多数いるとのこと。
仕上がり3m60cmの反物なので一般的な手ぬぐいサイズで4枚分。世界で一枚だけの色柄が出来上がるので、家族や大切な人と同じ柄を分けて使えるのも嬉しいですね。これで4,000円の体験会とすると、実はとんでもなくお得なんじゃないかとちょっと心配にもなります。
社長はじめ今回のワークショップの職人さんの皆さんと
とても充実したワークショップでした。ご興味ある方はぜひ足を運んでみては如何でしょうか。次回ワークショップの開催などのお知らせはfacebookかこちらから。
広告制作ディレクター & サウンドデザイナー。広告制作の傍ら、Ko ASHIDA・rudimentary echo・sizk名義などで楽曲制作・インタラクティブメディア制作を行っています。とにかくなんでも「つくる」のが大好き。音楽・料理・DIYなど思いついたものをどんどん作ってます。