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社屋引っ越しまであと一週間となり、これまでお昼にお世話になったお店に最後にもう一度伺う「さらば小伝馬町」シリーズを今週はお伝えします。きょうは岩本町の知る人ぞ知る海鮮の銘店「鉄火丼おやじ」に伺います。

もともとは僕のネタ元アド街ック天国の岩本町特集で観たのがきっかけですが、看板を見つけるのもなかなか難しく、見つけられたところでいざ入ってみるかな、となかなか思えない強硬な店構え。秋葉原から神田川を超えすぐの筋を入り暫く歩くと雑居ビルの2階にひっそりとある鉄火丼の専門店です。

店に入ると向かい合わせ2列になった席と座敷が3テーブルのみ。活気はありますがお客さんはみな喋るわけでもなく淡々と注文し淡々と食べている、そんな男気あふれる雰囲気が充満し、明らかにハードルの高い感が満載です。他のお客さんの注文も呪文のような言葉が飛び交っておりよく解りません。

この手のお店は何度か通ううちになんとなくの雰囲気を察知し、且つ慣れてきたところで店員さんにこそっと注文方法を聴き出し、したり顔で常連を装うのが通例です。初めて伺う方は迷わず「中トロ鉄火」と頼むのをお薦めします。

丼は酢飯、定食は普通のシャリなので定食で酢飯が好みの方は「刺定・酢飯」。大盛りで食べたい方は特に注意が必要です。お大盛りを頼むとシャリ「のみ」が大盛りで供されます。鮪の大盛りが必要であれば「頭でっかち」、上下大盛りがお好みであれば「大盛り・大盛り」と頼まなければいけません。まるで呪文です。

中トロ鉄火には通常の鉄火では追加となるシジミ汁が付いてくるのでお得ですね。このシジミ汁がまた絶品なので普通の鉄火丼であっても追加することをお薦めします。といっている間にあっという間に丼が到着します。ここの中トロ、いったいどういうルートで仕入れてるんでしょうか。明らかに冷凍モノではない滑らかでじっとりと溶ろける重みのある鮪が目の前に現れます。

ここからはぜひ実際にお店を訪れて体験してみてください。早めに行かないと中トロが品切れすることもあります。ただ普通の赤身も絶品です。テーブルに添えられた箸休めの漬物もまた旨いです。

こんど岩本町来るときには是非寄ってね、と親父さんの温かい言葉をいただき、またの再訪を誓うのでした。

鉄火丼 おやじ
東京都千代田区岩本町3-7-5
03-3866-9906
定休日:土曜・日曜・祝日

広告制作ディレクター & サウンドデザイナー。広告制作の傍ら、Ko ASHIDA・rudimentary echo・sizk名義などで楽曲制作・インタラクティブメディア制作を行っています。とにかくなんでも「つくる」のが大好き。音楽・料理・DIYなど思いついたものをどんどん作ってます。



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