アメリカ南部の味といえば実は肉料理ではなくて豆料理だったりするのですが、南部それもテキサスに近い方面では国境に近いこともありメキシコ料理の流れが入っています。いわゆる「テックス・メックス(Tex-Mex)」と呼ばれる料理です。油が少なく食材の味がしっかりわかるフレッシュな料理が多く、実はかなりヘルシー。日差しがとても強くカラッとしているので、さっぱりとした料理が好まれるんですね。学生時代はテキサスの隣のオクラホマ州に住んでいたこともあり、メキシコ料理は自分のソウルフードとなっています。
テックス・メックスの基本といえばやはりサルサとチリ。明日は仲間が遊びに来る予定なのでサルサソースを作っておくことにします。ナチョスなどのディップに使ってもよし、ホットドッグやタコライスに添えてもよし。もちろんそのまま食べてもOK。チリビーンズは朝に仕込む予定です。
用意するものは本当にどこでも手に入るものです。玉ねぎとピーマン、あと普段はなかなか使わないダイスカットのトマト缶を使います。ひとまず全部みじん切りにしましょう。
玉ねぎとピーマンをプロセッサーに入れ粗みじんにします。後で混ぜるので一緒にプロセッサーに入れてしまってOKです。無駄な手間は省きましょう。玉ねぎの辛さが気になる人は事前に水にさらしておくと幾分ましになりますが、この辛さが決め手のひとつなのでそのままのほうがオススメ。
みじん切りに出来たらボールにあけてトマト缶を加えます。水分量が多めでサラッとしているトマト缶の場合は、トマトジュースやほんの少しケチャップを足してあげてもOKです。あとは塩・オリーブオイル・レモン汁(あればライムがベスト)・チリやコリアンダーなどの香辛料で好みの味に整えてください。
今回は子どもが食べる事も考え辛みを少し抑えめに作りました。辛味成分はハラピーノのスライスを4−5枚ほど、みじん切りで加えています。ハラピーノがない場合はタバスコなどで調整してください。塩加減は一番最後で調整するのがベスト。想像よりちょっと多めの塩加減が味にまとまりが出ます。いきなり入れると取り返しがつかなくなるので、味を見ながら少しずつ足して調整しましょう。
仲間が集っての食事には大皿に盛ったメニューを好きなだけ取り分けるほうが便利で楽しいですね。こういう料理はきっと手巻き寿司なんかと同じ感覚。何度も作って自分なりのベストな配合を見つけてみるのが楽しいです。
広告制作ディレクター & サウンドデザイナー。広告制作の傍ら、Ko ASHIDA・rudimentary echo・sizk名義などで楽曲制作・インタラクティブメディア制作を行っています。とにかくなんでも「つくる」のが大好き。音楽・料理・DIYなど思いついたものをどんどん作ってます。