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たまたま目にしたイベント申し込みに応募しておいたところ、入場券が当選したとの事で、ベルサール渋谷ガーデンにて開催された「FENDER CUSTOM SHOP EXHIBITION」に参加してきました。

エレクトリックギターのメーカー、Fenderの中でも最上位に位置し、世界的に活躍するアーティスト達のカスタムオーダーを手がけるのがカスタムショップ。そのファクトリーで手がけられたヨダレもののギターの展示会です。

FENDER CUSTOM SHOP EXHIBITION

展示会そのものは入場無料ですが、アーティストを呼んでのセッション参加が抽選となっていました。参加アーティストは、INORAN(LUNA SEA)、Ken(LʼArc〜en〜Ciel)、鈴木茂、Char、ハマ•オカモト(OKAMOTOʼS)、 布袋寅泰(50音順)と豪華なメンバー。どのセッションも魅力的ですが、申し込んだのはCharのセッションです。

イベント開始までは会場内に展示された数々のギターたちを見ていきます。カスタムショップ設立から手がけられた数々の有名アーティストの歴史的なモデル(これらは展示なし)を振り返りつつ、都内のショップやフェンダーから持ち込まれた様々なギターが並びます。

各モデルともにオリジナルの製造からは50年が過ぎ、今でも継続されているモデルはその年代において幾つものスペック変更があります。カスタムショップのラインはアーティストの要望に応えるものとは別に、それらオリジナルのスペックを忠実に復刻したモデルが中心。また近年はそのオリジナルが経年変化を起こしたら…という汚れや傷も再現したものが多く、さながらヴィンテージギターショーのようです。どれも素晴らしい出来です。

「BIRTH」ツアーで本人が使用したテレキャスター

今回の目玉の一つは、かつて武道館公演の直前に亡くなった尾崎豊がステージで使用していたテレキャスターが展示されていたこと。もう亡くなって26年にもなるんですね。しっかりと保存されていた楽器を目にすると感慨深いです。


Charのモデル一号となったCharizma(2012)

セッションは先日発売されたCharの最新モデルを使ってのライヴセッション。メンバーはTradrockセッションでお馴染みの澤田浩史さん(Bass)と古田たかしさん(Drums)。手堅い人選です。いきなりベンチャーズのカバーから始まるステージも素晴らしく、一緒に行ったウチのバンドメンバーもウルウルしてました。

途中で新製品のギターの製作秘話なんかについてのトークセッションがあり、Charの63歳(!)の誕生日とのサプライズ演出を挟み、最後はアンコールでSmokyが演奏されて大盛り上がりのセッションとなりました。お腹いっぱいです。

先日はFenderと並ぶギターメーカーGibson社の経営破綻が報道され、楽器界にもいよいよ本格的に不況の波が直撃するようになってしまったかとずいぶん寂しい空気が蔓延しています。そもそも生活に直接関わりのない趣味の世界、必要なものから順に選ばれていけば自ずと選ばれる順序は後回しになってしまうのも仕方がないのかも知れません。メーカーぞれぞれが生き残りをかけて様々な施策に打って出ているなか、こういう形でアーティストとユーザが近づけるイベントはやはり有意義なものだと感じます。どのジャンルに於いてもこの火を消すことなく裾野を広げていければいいのですが。

FENDER CUSTOM SHOP EXHIBITION
Experience #6
2018年06月16日(土)16:50開場  17:00開演
ベルサール渋谷ガーデン 1Fホール

広告制作ディレクター & サウンドデザイナー。広告制作の傍ら、Ko ASHIDA・rudimentary echo・sizk名義などで楽曲制作・インタラクティブメディア制作を行っています。とにかくなんでも「つくる」のが大好き。音楽・料理・DIYなど思いついたものをどんどん作ってます。



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