ユーロラック導入から約二カ月。それなりに予算も掛かるのでジワジワとヤフオクやらメルカリやらを経由してユニット集めてます。今日は記念すべき導入第一号のSynthrotek DLYをレビュー。
Synthrotekはこの界隈では安価でかつギターエフェクト的なユニットを提供するメーカーとして有名なメーカーです。DIYのキットも提供されているので組立済みユニット導入以上に手軽にシステムに組込みやすい感があります。
DLYはその名の通り極々シンプルなディレイユニット。心臓部にはPT2399というスタンダードなICが組み込まれています。組立てやってる方々に基本的なICらしいですね。ディレイやコーラスなど、音を揺らすならまずこれと言われるくらいスタンダードなものです。
ツマミは上からRate, Feedback, Mixと極々スタンダード。それぞれCVでのコントロールにも対応しています。面白いのはRateコントロールで、メーカー公称30msから1.13sまでの可変域をもっていますが、Rateをフルテンに廻すとスピードを超えてグリッチ的な割れが発生します。ここを使いこなすのはなかなか難しいかと思うけど、CVコントロール外で手動でフルテンにしたりのコントロールで曲調に色付けは可能かな。フィードバックもフルテンに振ると自己発信します。かっこええ。
写真にある通り、ユニット内部のトリマーでRateとFeedbackは上限値を変更できます。
音色自体はICを使いつつもバケツリレー方式のディレイで、徐々にハイが落ちていくローファイなサウンドが特徴。というか文字通り安価なペダルエフェクトのようなディレイですな。もちろんハイファイな音色が優位なわけではない楽器界ではこういう入手しやすい音色こそ使いやすいと思います。
組み立て済みで$124.99、DIYキットで$74.99とモジュラーユニットの中でも比較的安価で導入しやすく、かつシンプルなシーケンスを大胆に色付けするにはなんといってもディレイという諸兄にはハードルの低いユニットかと思います。
広告制作ディレクター & サウンドデザイナー。広告制作の傍ら、Ko ASHIDA・rudimentary echo・sizk名義などで楽曲制作・インタラクティブメディア制作を行っています。とにかくなんでも「つくる」のが大好き。音楽・料理・DIYなど思いついたものをどんどん作ってます。