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imgs courtesy of MODULARGrid

まもなくベルリンで開催されるSUPERBOOTH 2018。年始にカリフォルニアで開催されるNAMM SHOWと並ぶ世界規模の楽器コンベンション、大手メーカーから家庭内手工業的なインディペンデントメーカーまでが様々な新製品を持ち込む一大イベントです。

イベント直前には各メーカーから薄っすらと新製品の情報が漏れ聞こえてくるのが常態化しているんですが、Behringer(独)のユーロラック規格対応のシステム「SYSTEM100」の本体と思しき写真がユーロラックのまとめサイトに突然投稿された模様です。

Behringer – ベリンガーってどんなメーカー?

ベリンガーはかねてから各国の有名メーカーの製品にそっくりな機器を驚くほどの値段で提供し続けてきたメーカーで、初心者には優しいんですがいわゆる「安かろう悪かろう」と判断されがちなちょっと残念な立ち位置のメーカーでした。

それが2000年台に入り中国に本社工場を移した辺りからでしょうか、ほぼ同時期に巻き上がりつつあったデジタル全盛のシンセサイザーからかつてのアナログシンセへのブームに合わせるかのように、魅力的な製品群を発表し始めます。とは言え想像だにしなかった新製品というよりは、かつて全世界を席巻したわゆるビンテージ機器となった製品を現代の技術で蘇らせた製品群です。

これはベリンガーに限ったことだけではなく、現在は世界的なメーカーも皆同じような製品の復刻を行っています。これは当時に比べてアナログ機器をコントロールするパーツ群がこれまでより安定した性能が見込めるようになったことも原因なのかもしれません。

ともかく現在のPCを中核としたデジタル機器に比べるとコントロールの面に限ればまさに楽器という振る舞いをしてくれるので、必要以上に高騰してしまったビンテージ市場に対して、安定した製品が安価で提供されるのはとてもありがたいことです。

SYSTEM 100 その価格帯は?

まだ実際にリリースが行われたわけではないのでなんともいえませんが、まとめサイトに投稿された画像によると、今回提供されるモジュール群はあまり奇をてらったものではなく基本骨格となるものが中心のようです。ただ驚くべきは各モジュールの値段が全て$100と明記されていること。最低でも数万、高いものでは2桁に乗ってしまうものも珍しくないユーロラック規格にあって、この値付けがもし本当であれば非常に攻撃的な製品となるのは間違いないでしょう。

流石にいくらなんでもこんな値段では出さないだろう、という声もありますが、しばらく前に発表されたMOOG Model Dの復刻品が$300程度ということからみると、荒唐無稽な値付けとも思えないところ。もしこの値段帯でシステム導入ができるのであれば、ユーロラックも一気に市場が開けること間違いないでしょう。僕も考えます。

まだまだ噂の域はでないのが現状ですが、3日から開催のSUPERBOOTH 2018でなにが発表されるのか期待して待ちたいと思います。

ほかにもリストにはこんなものも…

先のモジュールのまとめサイト(ModularGrid)のベリンガー製品のリストページを見るとこんな製品のキャプチャーも。

おやおや、これってあきらかにアレですよね。PRO-ONE ($299)って製品名が登録されています。以前NIのPRO-53をよく使ってたんだけどサポートが切れて提供されなくなってからは使えずに残念な思いをしてました。これは出たら欲しいな。真偽の程は果たして。

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広告制作ディレクター & サウンドデザイナー。広告制作の傍ら、Ko ASHIDA・rudimentary echo・sizk名義などで楽曲制作・インタラクティブメディア制作を行っています。とにかくなんでも「つくる」のが大好き。音楽・料理・DIYなど思いついたものをどんどん作ってます。



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