• TSUKURU HACK LABORATORY | studio:ex-presso

久しぶりの楽曲制作の話。というかサイトリニューアルしてから自分の音楽制作について書くのは初めてです。

ここ数年はPCを使っての演奏から外れつつあります。転機となったのはアナログシーケンサーの導入でした。ご多分に漏れずKORGのSQ-1です。使えるトラックは少ないし事前にトラックのメモリもできないのに、これが自分にとっては楽器感を得られる最適解だったわけです。

使う音源もPCベースのソフトウェアではなく100%ピュアなアナログシンセに変わりました。アナログは音が太いから云々いわれますが、それ以前にパラメータを保存できないので迷うことがなくていい。電源入れてすぐに音程が落ち着かないのもご愛嬌、それも含めてどう乗りこなすか、です。

写真に出ているのは最近のセットアップ。お気に入りSQ-1にも課題はあり、その部分を解消するために導入したのがAtruriaのBeatstep Pro。音源はREONのDriftbox R (_midi)、出力段のエフェクトはStrymonのblueSkyです。この3台だけで30分は確実にいける自信がついてきた。

こういう記録も保存もできない機材だけでの演奏を考えると(BeatstepとDriftboxはMIDI付いてるけどCVで繋いでます)、自ずとなにをすればどういう音が出るのか、という楽器本来の向き合い方に戻っていく気がします。マウスもモニタもいらない、これくらいの最小単位のセットアップだと会場への移動も楽でいい。ギター一本持っていってライブハウス備え付けの適当なアンプに直差し、っていうのときっと同じ感覚です。

ユーロラックに手を出しそうになるのが只々怖いです。

ちなみに発売直後から一部熱狂的なファンを産んだDriftboxシリーズですが、どうもメーカーがシリーズの生産を完全停止したようです。値段改訂と称して半額程度で投げ売り状態になっているようなので、我こそはって諸兄はこのタイミングがおそらく最後ですよ。

広告制作ディレクター & サウンドデザイナー。広告制作の傍ら、Ko ASHIDA・rudimentary echo・sizk名義などで楽曲制作・インタラクティブメディア制作を行っています。とにかくなんでも「つくる」のが大好き。音楽・料理・DIYなど思いついたものをどんどん作ってます。



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